人は努力と才能によって成功できる――。そんな一見公正に見える「能力主義(メリトクラシー)」が、実は社会の不平等や分断を正当化してしまっているのではないか。本書は、政治哲学・教育・労働・民主主義の観点から、その問いを掘り下げながら、成功をめぐる価値観と共通善のあり方を問い直す一冊です。
本書の議論は、能力主義の問題を見抜き、選抜の構造を捉え直し、共通善を回復する視点へと展開していく構成で整理されています。
「努力すれば報われる」という理想が、現実には勝者と敗者を分断していく構図を明らかにするパート
大学入試や学歴偏重の仕組みを通じて、能力主義が再生産される構造を捉え直すパート
成功観を問い直し、労働の尊厳と共通善を軸に、よりよい社会の条件を探るパート
• 成功をめぐる価値観を問い直せる
• 社会の制度や評価軸を批判的に見られる
• 共通善と連帯の視点を持てる
努力や才能を否定するのではなく、それらが発揮できる条件そのものを見つめ直すことで、他者への敬意と共通善を考えるための足場が得られます。